August 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

「今が旬」のトラピストビール

今、トラピストビールがまさに「旬」です。

 

ビールの入門書を読むと「断食の修行中に修道僧が飲むことが許された」というようなことが書かれています。その断食期間を「レント(四旬節)」といいます。

 

レントはイースター(復活祭)の前40日間(日曜日はカウントせず)。イースターは太陰暦で決まりますが、2020年は4月9日。今年のレントは2月26日から始まっています。

 

つまり、今がトラピストビールの「旬」となるわけです。

 

 

ちなみに。レントに入る前に「たっぷり食ってやるぜー」というのが謝肉祭。つまり「カーニバル」です。ちょっと前に、リオのカーニバルのニュースがありましたよね。もちろん、イエスがそんなことをしたわけがなく、異教のお祭りが定着したものだそうです。ハロウィンみたいですね。

 

さて、話を分かりやすくするためにここまで「トラピストビール」とだけ書きましたが、もちろん市井のビールメーカーが造るアビイビール(修道院ビール)にも同様のことが言えます。

 

さらに。ビールを造るのはトラピスト派の専売特許ではありません。ベネディクト派修道院の流れを汲むドイツの「パウラナー」には、高度数のビール「ドッペルボック」がありますが、それは身体を温め鋭気を養う意味で「サルバトール(救世主)」という名前になっています(この時期になると売り切れてしまうのが残念…)。

 

初めてこのことを聞く人は「修道士がビールなんて飲んでいいんだ!?」と言いがちです(この仕事をしてきて何千回も聞きました…)。

しかし宗教は酒を許すものと許さないものとに分けることができます。身近なところでも「神道」と「仏教」はそれぞれそうですよね。

 

キリスト教内でもカトリックにとってお酒(=ワイン)はいわば必須アイテム。プロテスタントは禁欲的なのでアメリカの「禁酒法」などにも行きつきましたが、プロテスタントの祖マルティン・ルターは、実はビールが大好きだったそうです。

 

これがワインとなるとなぜか「修道院のワインは美味しいよね」となってしまうのが、まだまだビールのことが知られていない証左なのではないかと思います(笑)。

 

正しい知識があれば、目の前のお酒がよりもっとおいしく楽しめますよ。😀

 

 

※このネタは、過去にも何度か書いています。こちらもご覧ください。

 

pagetop