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エクス・ノヴォ・エリオットIPA 樽生 開栓

エクス・ノヴォ・エリオットIPA 樽生
(アメリカ・ポートランド市)   日本初上陸 


姉妹都市ポートランドで2014年にできた新しい醸造所。醸造所のあるエリオット地区の名前を冠した苦味の強いビール(IPA)。

アルコール 6.6% IBU:65
使用ホップ:ギャラクシー、シトラ、センティニアル、シムコー

いろんな意味で先進的な特徴を持つポートランドを象徴するかのように、なんとNPO(非営利活動法人)のブルワリーです。
利益の100%をポートランドや世界中で社会を良くするために働いている団体へ寄付しています。しかし売上を重視していないわけではなく、しっかりと利益を上げるために良いビールを造ることを信条としています。

   EX Novo Brewingのストーリー (オ州酒ブログより)

実際に、その味わいはとてもパワフル。模範的なノースウエストスタイルのIPAです。トロピカルな香りのホップの特徴が良く出ていますが、モルトの味わいも明確に感じられて、両者のバランスがよく取れています。




* * *

「NPOでビールを造る」と聞いても、日本人のわれわれには発想が型破りすぎてピンと来ません。

そもそもこの街は「KEEP PORTLAND WEIRED!」というのがキャッチフレーズ。直訳すれば「ポートランドの変な感じを大事にしよう」ということになるのですが、つまりは真の意味で「個性的」や「多様性」であることが尊重される文化が、街に浸透しています。他にもグルテンフリー(ビールなのに!)の醸造所などもあったりなど(Ground Breaker Brewery)、本当にポートランドには特徴的なブルワリーが多いです。「NPOでビールを造る」くらいの発想は、この街にとってはとても自然なことなのでしょう。

個性を大事にする「クラフトビール」は、ポートランドにとってもその象徴的な存在でもあるわけで、人口当たりのビール醸造所数は世界一、と言われるほどこの街にはブルワリーが乱立しています。(現在60か所くらいあるようです)。

そのポートランドと半世紀以上前から姉妹都市であるこの札幌。当店も「札幌を日本のビールの首都に!」というスローガンを掲げていますが、こういうものを見せつけられるとその道のりはまだまだ遠いことを痛感します。

「なんで札幌で"ビール"じゃなけりゃいけないの?」とたまに訊かれます。クラフトビール一つとっても、東京や大阪には敵わないじゃないか、と。でもそれは自分が、札幌はビールを飲んだり作ったりするのに最適な環境にあり、なおかつそれが最良の形で実現できる、日本で最大規模の街だと考えているからです。

地元の長所を伸ばしていく。

「クラフトビール」で大事にされている「クラフト感」というものはそこと矛盾しませんし、むしろこれからも大事な感覚として尊重されていくはず。だからこそ一つの可能性として伸ばしていきたい、と考えています。

(なんか、オチなし… -_-;)
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