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「キャンベルタウン」モルト2種

キャンベルタウン・モルト「ヘーゼルバーン10年」と「グレンスコシア・ダブルカスク」を入荷しました。



「キャンベルタウン」モルトは、「アイラ」モルトと同じく、スコッチモルトウイスキーの地域名による生産区分です。
キンタイア半島の付け根にあるキャンベルタウンという街の蒸留所のことをいいます(キンタイア半島の西向かいに、アイラ島やジュラ島があります)。

この町は、19世紀には「世界のウイスキーの首都」と呼ばれる存在で、スペイサイドのダフタウンをはるかにしのいで、30以上の蒸留所がひしめくスコッチの一大銘醸地でした。しかし、アメリカの禁酒法を境に落ち込み、現在では3蒸留所のみを残すばかりとなっています。

「スプリングバンク」というシングルモルトがもっとも有名ですが、その他のモルトはあまり飲める機会がありません。

「ヘーゼルバーン」は、スプリングバンク蒸留所の第3のブランド。かつて存在した同名の蒸留所の名前を復刻したウイスキーです。そのヘーゼルバーン蒸留所は、1920年代に竹鶴政孝が本格的に修業したことで日本では知られています。すべての麦芽は自家製麦(フロアモルティング)を行い、初留釜は石炭での直焚き、今では珍しい自社でのボトリングという最終工程までの全てを蒸留所内でまかなっています。海からの塩辛さや甘さを感じる香りが特徴です。この「10年」も抑制の効いたピート感で、往時のキャンベルタウンの良さを想像させる味わいとなっています。

もうひとつの「グレンスコシア」は1832年に設立された蒸留所。閉鎖と再開を繰り返しているため入手が難しく、「スプリングバンクではない方のキャンベルタウン・モルト」としてまず覚えられますが、スプリングバンクに負けない個性を持つ名蒸留所です。
初めは甘く、とてもふくよかな口当たりで、見事なミディアムボディに仕上がっています。

竹鶴の造ったウイスキーは「ピート」感(スモーキーフレーバー)を大事にしていると言われます。現在の視点からみると、ほとんどの方は「アイラ」由来と思われているでしょう。しかし、実際に彼の根っこあるピート感は、おそらくこのキャンベルタウン地区由来のピート感です。ジャパニーズ・ウイスキーの「ピート」の原点を、ぜひご確認ください。






 
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